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【2026年6月発表】省力化投資補助金(一般型)第5回採択結果と傾向分析|採択率61.5%、5回連続60%台の高水準に
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省力化投資補助金(一般型)第5回公募の採択結果を分析。採択率61.5%、北海道44社の採択状況、業種別傾向、過去5回の推移を解説します。
中小企業が省力化・機械化・自動化などの設備投資を行う際の定番補助金となっている、中小企業省力化投資補助金(一般型)の第5回採択結果が、2026年6月5日に公表されました。
第5回の採択率は61.5%。
第4回の69.3%からは下がりましたが、それでも第1回から第5回まで、すべての公募回で60%台の採択率が続いています。
ものづくり補助金など、他の設備投資系補助金と比べると、かなり高い水準が続いていると言えます。
今回の第5回は、前回より採択率は下がったものの、引き続き60%台を維持しています。
そのため、「省力化投資補助金(一般型)は、今も中小企業の設備投資を後押しする有力な補助金である」という見方は変わらないと思います。
一方で、採択率が高いからといって、簡単に採択されるわけではありません。
省力化の内容、投資効果、売上拡大や賃上げとのつながりを、きちんと説明できるかが引き続き重要になります。
今回は、第5回の採択結果に加えて、第1回から第5回までの推移、北海道内の採択事例、次回以降に向けた申請のポイントを見ていきます。

省力化投資補助金(一般型)第5回の採択結果
まず、第5回公募の採択結果は以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 採択結果公表日 | 2026年6月5日 |
| 申請者数 | 2,035者 |
| 採択者数 | 1,251者 |
| 採択率 | 61.5% |
| 北海道内採択 | 44社 |
第5回は、2,035者が申請し、1,251者が採択されました。
採択率は61.5%です。
省力化投資補助金(一般型)の中ではやや低めの採択率となりましたが、それでも60%台を維持しています。
設備投資系の補助金としては、引き続き高い採択率と言えそうです。
第1回から第5回までの採択率推移
第1回から第5回までの採択結果を並べると、以下のようになります。
| 公募回 | 採択結果公表日 | 申請者数 | 採択者数 | 採択率 | 北海道内採択 |
|---|---|---|---|---|---|
| 第1回 | 2025年6月16日 | 1,809者 | 1,240者 | 68.5% | 43社 |
| 第2回 | 2025年8月8日 | 1,160者 | 707者 | 60.9% | 38社 |
| 第3回 | 2025年11月28日 | 2,775者 | 1,854者 | 66.8% | 59社 |
| 第4回 | 2026年3月6日 | 2,100者 | 1,456者 | 69.3% | 53社 |
| 第5回 | 2026年6月5日 | 2,035者 | 1,251者 | 61.5% | 44社 |
第5回は、第4回と比べると申請者数・採択者数ともに減少しています。
採択率も、第4回の69.3%から第5回は61.5%へ下がりました。
ただし、第1回から第5回まで、すべて60%台で推移している点は大きな特徴です。
採択率が高いことに加えて、省力化投資補助金(一般型)は年4回程度のペースで公募が行われており、公募回数が多い補助金でもあります。毎回一定数の採択者が出ていることも考えると、国としても中小企業の省力化投資を継続的に後押ししている補助金だと見ることができます。
人手不足、最低賃金の上昇、採用難などを背景に、省力化投資への支援は今後も重要な政策テーマになりそうです。
一方で、採択率が高いからといって、簡単に採択されるわけではありません。
導入する設備が、どの作業をどれだけ省力化し、売上拡大や賃上げにどうつながるのかを説明できるかが重要です。
全国の採択傾向|製造業・建設業が中心、申請額は1,500万円〜1,750万円未満が最多
第5回の全国の採択傾向を見ると、業種別では製造業・建設業が中心となっています。
また、採択者における補助金申請額の分布では、1,500万円以上〜1,750万円未満の割合が最も高くなっています。
業種別では製造業・建設業が中心
第5回採択結果概要資料では、採択者の主たる業種として、製造業が49.7%、建設業が17.7%となっています。
この2業種だけで、全体の約3分の2を占めています。
| 業種 | 採択件数割合 |
|---|---|
| 製造業 | 49.7% |
| 建設業 | 17.7% |
| 学術研究、専門・技術サービス業 | 6.1% |
| 卸売業 | 4.2% |
| 農業、林業 | 3.7% |
| サービス業(自動車整備業、ビルメンテナンス業以外) | 2.8% |
| 小売業 | 2.7% |
| その他サービス業(自動車整備業、ビルメンテナンス業) | 2.4% |
| 飲食サービス業 | 1.7% |
| 運輸業、郵便業 | 1.5% |
製造業では、加工、検査、搬送、包装、洗浄、乾燥などの工程を機械化・自動化しやすく、導入前後の作業時間削減も説明しやすい傾向があります。
建設業でも、ICT建機、測量機器、ドローン、重機アタッチメント、現場管理システムなどを活用することで、作業時間の短縮、人員負担の軽減、安全性向上を説明しやすい分野です。
一方で、小売業、飲食サービス業、農業、医療・福祉、サービス業などでも採択は出ています。
そのため、製造業・建設業以外でも、自社のどの作業を省力化できるかが明確であれば、活用を検討できる補助金と言えます。
補助金申請額は1,500万円〜1,750万円未満が最多。ただし小規模な投資でも活用されています
第5回の採択者における補助金申請額の分布では、1,500万円以上〜1,750万円未満が18.1%で最も多くなっています。
| 補助金申請額 | 採択者に占める割合 |
|---|---|
| 250万円未満 | 1.6% |
| 250万円〜500万円未満 | 5.8% |
| 500万円〜750万円未満 | 9.5% |
| 750万円〜1,000万円未満 | 12.9% |
| 1,000万円〜1,250万円未満 | 10.2% |
| 1,250万円〜1,500万円未満 | 8.3% |
| 1,500万円〜1,750万円未満 | 18.1% |
| 2,000万円〜3,000万円未満 | 11.1% |
最多は1,500万円〜1,750万円未満ですが、1,000万円未満の申請も一定数あります。
また、1,500万円未満まで広げると、採択者全体の約半数を占めています。
そのため、省力化投資補助金(一般型)は、大型の設備投資だけを対象にした補助金ではありません。
数百万円台から1,000万円台前半の補助金申請額でも、多くの採択事例が出ています。
自動化ラインや大型設備の導入だけでなく、作業工程の一部を省力化する設備、業務管理システム、出荷・包装・検査工程の機械化などでも、効果をきちんと説明できれば活用を検討できる補助金と言えます。
全国傾向としては、製造業・建設業を中心にしつつも、補助金申請額としては比較的小さな金額帯から1,000万円台まで幅広く採択されていると見ることができます。
北海道内の採択傾向|44社が採択、農業・建設・製造・食品関連にも広がり
第5回公募では、北海道内で44社が採択されました。
全国の採択者数1,251者のうち、北海道の採択件数は44件で、全体に占める割合は3.5%です。
| 地域 | 採択数 |
|---|---|
| 北海道全体 | 44社 |
| 札幌市 | 13社 |
| 苫小牧市 | 1社 |
| 千歳市 | 0社 |
| 恵庭市 | 0社 |
北海道内の採択結果を見ると、札幌市の採択が最も多い一方で、道内各地の事業者にも採択が広がっています。
全国傾向では製造業・建設業の割合が大きくなっていますが、北海道内ではそれに加えて、農業、食品・水産、倉庫・物流、動物医療、業務DXなど、北海道らしい分野での採択も目立ちます。
農業分野ではスマート農機・乾燥工程・選別工程などが目立つ
北海道内の採択結果では、農業分野の省力化投資が複数見られます。
具体的には、スマート農機の導入、米・麦・小豆・馬鈴薯などの生産工程の省力化、玉葱の育苗・移植工程、米の乾燥工程の遠隔管理、色彩選別機の導入などです。
北海道は農地面積が大きく、作業範囲も広いため、人手不足の影響を受けやすい分野です。
そのため、農業機械や乾燥・選別設備を活用して、作業時間の短縮や少人数での運営を目指す投資は、省力化投資補助金(一般型)と相性が良いと考えられます。
建設・測量分野ではドローン、ICT、建設DXが見られる
建設・測量分野でも、北海道内で複数の採択が出ています。
レーザードローンを活用した測量、検査ロボットやドローンによる構造物調査、建設業務の統合管理システム、建設DXプラットフォーム、ボーリング施工工程の機械化など、現場作業や管理業務の省力化につながる内容が見られます。
建設業は、人手不足や技術者不足の影響が大きい業種です。
現場作業そのものを機械化するだけでなく、測量、検査、見積、契約、発注、原価管理など、周辺業務をDX化する取り組みも採択されている点が特徴です。
製造・金属加工では加工工程の自動化・内製化が中心
製造・金属加工分野では、曲げ加工、レーザー加工、切断加工、ネスティング、溶接関連など、加工工程の省力化が目立ちます。
事業計画名を見ると、大サイズ鋼板の曲げ加工、レーザー加工の内製化、自動ネスティング、切断加工工程の自動化、24時間生産体制の構築など、製造工程の中でも人手や熟練技能に頼りやすい部分を機械化・自動化する方向が見られます。
製造業は全国的にも採択割合が高い分野ですが、北海道内でも同じ傾向が見られます。
特に、加工時間の短縮、人員負担の軽減、内製化による原価改善、受注対応力の向上といった内容は、省力化投資補助金(一般型)で説明しやすいポイントです。
食品・水産・物流関連では包装、倉庫、出荷工程の省力化
北海道内では、食品・水産・物流関連の採択も見られます。
たとえば、真空包装、拠点倉庫のDX、牧草製造のDX、野菜パッキングライン、フォトブックの個別発送ライン、店舗オペレーションの省力化など、製造・保管・出荷・店舗運営に関わる幅広い省力化投資が含まれています。
北海道では、食品加工、農水産物、物流、保管、出荷に関わる事業者が多く、作業量も大きくなりやすい分野です。
包装、仕分け、在庫管理、出荷、店舗運営などの工程を機械化・システム化できる場合は、比較的小さな投資でも活用を検討しやすいと考えられます。
北海道内では「地域産業の省力化」が目立つ
北海道内の採択傾向を見ると、全国と同じく製造業・建設業が中心にありつつ、農業、食品・水産、物流、動物医療など、地域産業に近い分野での活用も目立ちます。
特に、北海道では次のような投資と相性が良さそうです。
| 分野 | 省力化の方向性 |
|---|---|
| 農業 | スマート農機、乾燥・選別・移植工程の省力化 |
| 建設・測量 | ドローン、ICT測量、建設DX、施工工程の機械化 |
| 製造・金属加工 | 曲げ、切断、レーザー加工、溶接、内製化 |
| 食品・水産 | 包装、加工、保管、出荷工程の省力化 |
| 物流・倉庫 | 倉庫DX、在庫管理、発送ラインの自動化 |
| サービス・店舗 | 受電、見積、店舗オペレーション、業務管理のDX |
| 医療・動物医療 | 検査・診療工程の省力化、高度化 |
全国では製造業・建設業の割合が大きい一方で、北海道内では、一次産業や食品関連、地域インフラに関わる事業でも採択が出ている点が特徴です。
単なる設備更新ではなく、地域の人手不足に対して、どの作業を省力化し、売上拡大や高付加価値化につなげるかを説明できる事業が採択されていると見ることができます。
採択結果から考える申請時のポイント
省力化投資補助金(一般型)は、単に設備を購入するための補助金ではなく、人手不足の解消や業務効率化につながる設備投資を支援する補助金です。
そのため、申請では「何を買うか」だけでなく、次のような点を説明することが重要になります。
・現在、どの作業に時間や人手がかかっているのか
・設備導入によって、どの工程が省力化されるのか
・作業時間や必要人数がどれくらい減るのか
・省力化によって、生産量の増加、売上拡大、品質向上につながるのか
・最終的に、賃上げや収益力向上につながる計画になっているか
特に重要なのは、設備導入前と導入後の違いを数字で説明することです。
「便利になる」「作業が楽になる」だけではなく、作業時間、作業人数、処理件数、外注費、残業時間などを使って、省力化の効果をできるだけ具体的に示す必要があります。
第5回の採択結果を見ても、AI・DX・ドローン・スマート農機・自動化設備・包装や出荷工程の機械化など、さまざまな投資が採択されています。
ただし、共通しているのは、単なる設備更新ではなく、人手に頼っていた作業を見直し、生産性向上や売上拡大につなげようとしている点です。
申請を検討する場合は、まず自社の業務の中で、どの作業が負担になっているのか、どこを省力化すれば売上や利益の改善につながるのかを整理することが大切です。
まとめ|採択率61.5%、省力化投資補助金は引き続き有力な設備投資補助金
省力化投資補助金(一般型)第5回の採択率は61.5%でした。
第4回の69.3%からは下がりましたが、第1回から第5回まで、5回連続で60%台の採択率が続いています。
ものづくり補助金など他の設備投資系補助金と比べても、引き続き高い水準と言えそうです。
全国では製造業・建設業が中心ですが、北海道内では農業、食品・水産、物流、動物医療、業務DXなど、地域産業に関わる採択も目立ちました。
また、第7回公募は、2026年6月5日に公募開始、7月上旬に申請受付開始予定、7月下旬に申請締切予定、11月中旬に採択発表予定とされています。([中小企業省力化投資補助金][1])
一方で、採択率が高いからといって、簡単に採択されるわけではありません。
申請を検討する場合は、導入したい設備から考えるだけでなく、
・どの作業に時間や人手がかかっているのか
・設備導入によって、どの工程が省力化されるのか
・作業時間や必要人数がどれくらい減るのか
・省力化が売上拡大、品質向上、賃上げにつながるのか
を早めに整理しておくことが重要です。
第7回の締切まではあまり時間がありません。
申請を検討している事業者は、設備内容、見積書、資金計画、GビズIDなどを早めに確認しておくと良いでしょう。
公式情報・関連ページ
省力化投資補助金(一般型)の最新スケジュールや公募要領は、公式サイトで確認できます。
第7回以降の申請を検討している場合は、必ず最新の公募要領・スケジュールを確認してください。
・トップページ(一般型)|中小企業省力化投資補助金
https://shoryokuka.smrj.go.jp/ippan/
また、当サイトでは、省力化投資補助金(一般型)の制度概要、補助上限額、補助率、対象経費、申請時の注意点などをまとめています。
制度の全体像を確認したい方は、こちらもあわせてご覧ください。
・省力化投資補助金(一般型)|北海道補助金助成金サポートセンター
https://h-hojo.jp/%E7%9C%81%E5%8A%9B%E5%8C%96%E6%8A%95%E8%B3%87%E8%A3%9C%E5%8A%A9%E9%87%91%E4%B8%80%E8%88%AC%E5%9E%8B/
■■■この記事の著者■■■
中小企業専門・補助金活用アドバイザー 矢農 誠
★経済産業省認定 経営革新等支援機関 株式会社OTis(オーティス)経営支援室 室長/北海道補助金助成金サポートセンター センター長。
★国の補助金から北海道ローカルの補助金まで幅広く対応。大型補助金だけでなく、大手コンサルが扱いにくい100万円規模の小規模な補助金にも対応。
★1979年生まれ。市議会議員、地場飲食店チェーン本部総務部長を経て現職。商工会議所認定ビジネス法務エキスパート。麻雀7段。


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