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【2025年版】苫小牧市イノベーション活性化事業補助金とは?|新製品開発・技術実証に最大200万円の補助金を解説


苫小牧市では、市内企業の技術開発や新事業創出を支援するため、「イノベーション活性化事業補助金」を設けています。2025年度(令和7年度)も公募が行われており、補助金の申請締切は2025年8月8日(金)必着(従来の6月20日から延長)となっています。
本コラムでは、この補助金制度の詳細を解説します。
(2025年7月時点の情報です)
補助金の目的と背景
苫小牧市は、市内企業による「先進技術の活用」「新たなアイデアの具現化」「地域課題の解決」などを後押しすることで、産業の高度化と地域経済の活性化を目指しています。
補助金は、新製品や新技術、新サービスの開発や実証に挑戦する事業者を対象とし、資金的なハードルを下げることで“試してみたい”を応援する仕組みです。

どんな取り組みが対象?
以下のような事業が補助対象となります。
- 新たな製品や技術、サービスの開発(既存製品の改良も含む)
- 製品等の新たな生産方式の開発・改良
- サービスの新たな提供方式の構築・改良
- 上記に関連する実証実験・評価・効果検証
- その他、市が産業振興に資すると認めた事業
例としては以下のような取り組みが挙げられます。
- 大学と連携して行うAI技術の性能検証
- 新しい冷房システムを使った農産物の生産テスト
- 発泡スチロールを使った防災製品の実験開発
なお、既存設備の単なる更新や、広告宣伝費等は補助対象外となります。
補助金の概要(2025年度版)
- 補助上限額:200万円
- 補助率:中小企業等は3/4、大企業は2/3
- 申請締切:2025年8月8日(金)必着
- 補助事業実施期間:採択決定後〜2026年3月19日(水)まで
- 支払時期:実績報告後、2026年4月下旬予定(精算払い)
補助対象経費(詳細)
経費区分 | 内容 | 注意事項 |
---|---|---|
物品費 | 製品開発に必要な部品や機器類の購入費用 | 目的が明確に紐づくもののみ対象 |
使用料 | リース料、クラウドサービス利用料、ネット回線など | 補助事業期間中のみ対象 |
交通費 | 打合せ・視察などの移動に係る費用 | 補助金額の15%以内に限る |
消耗品費 | 試作に必要な消耗品や開発に必要な資材など | 通常業務に使用する消耗品は対象外 |
外注費 | 開発業務の外部委託(技術支援等) | 自社で実行困難な業務に限る |
委託費 | 一部業務の委託(例:評価試験など) | – |
印刷製本費 | 実験結果や計画資料の印刷費等 | パンフレットなどの販促物は対象外 |
審査のポイントと注意事項
申請後は選定委員会による審査があり、以下の観点で評価されます
●審査項目(詳細)
項目 | 内容の概要 |
---|---|
新規性・独創性 | 他にはない技術や視点を有し、地域における優位性が認められるか |
緊急性 | 解決を目指す課題が、現在の社会・地域にとって急を要する内容かどうか |
効果 | 補助事業によって、明確な成果や新規事業の創出が見込めるか |
地域波及効果 | 苫小牧市内の他企業に対する影響や、参考となるモデル性があるか |
実現性 | 事業スケジュール・実施体制・財務基盤などにより計画が確実に実行可能か |
申請にはプレゼンテーションが必要です。また、補助事業完了後の実績報告、さらにその後2年間にわたる事業状況報告も求められます。
過去の採択事例から見る活用イメージ
過去には、以下のような事業が採択されています。
業種 | 採択事例の概要 |
---|---|
造船業 | 漁船の船型改良による省エネルギー船の確立を目指した開発事業 |
システム開発業 | 生成AIを活用した動画コンテンツ販売事業の実証実験 |
製造業 | 特殊発泡スチロール製防災シェルターの性能試験 |
農業(農産品製造業) | 夏秋イチゴの増産に向けた新冷房システムの導入実証 |
いずれも、地域性や社会的ニーズに根差したテーマでありながら、革新性や波及性が認められた好事例といえます。
まとめ:地域と共に未来を創る企業にこそ活用してほしい補助金
苫小牧市イノベーション活性化事業補助金は、単なる資金支援制度ではなく、「地域課題の解決」や「産業の高度化」に向けた挑戦を後押しする施策です。
新たなアイデアや技術で地域に新しい価値を生み出そうとしている企業、そしてまだ事業化されていない構想や実証段階の技術を抱える企業にとって、この補助金は非常に心強い味方になります。
“売れるか分からないけど、試してみたい” “自社の強みを地域に活かしたい”という思いがある企業の方は、ぜひこの制度を活用して、地域と共に一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
補助金申請をお考えの方は、経産省「認定支援機関」が運営する当センターへ、ぜひご相談ください
北海道補助金助成金サポートセンターでは、札幌市・苫小牧市・千歳市・恵庭市など道央地区や北海道内を中心に、自社での申請が難しい事業者に向けて各種補助金の申請サポートを行っています。
当センターを運営する株式会社OTisは、経済産業省から認定を受けた中小企業経営支援に関する認定支援機関(経営革新等支援機関)。補助金のプロが相談から申請・実績報告まで徹底サポートさせていただきます。
これまでも国や地方自治体の様々な補助金のサポート実績がありますので、支援をご希望の方や、自社でも使えるかなどご相談は、電話、公式LINE、お問合せフォームなどでご連絡ください。お待ちしています。
北海道補助金助成金サポートセンター
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